いつもと変わらない日だった。
私は彼女と一緒にたわいもない話をしていた。
だけど、必然と話題が変わっていく。
それは目の前にある1枚の紙のせい。
「最終かーもう決めないといけないんだね」
「そうだね」
その紙には”志望高校~”と書いてあった。
「記入しないとダメだよね?」
「当たり前でしょ。どうせ、記入しなかったら受験しなくても
とか、思ってるんじゃないでしょうね?」
「ま、まさかー」
「もう……受ける高校決まってるんでしょ」
「うん」
最終というだけあって、これまでに2,3回同じ紙を提出している。
それに加え、先生との面談も終わっている。
さすがに、ここまでくると変えようがない。
それに、私の学力じゃ受けれるところは必然と決まってくる。
「そっちも決まってるんでしょ?」
「え、あ……うん」
私は彼女も私と同じところを受験すると思っていた。
学力的にも私を似たようなもの。
それ以前に、私たちはずっと一緒にいると思い込んでいた。
受験日当日。
受験会場に彼女の姿はなかった。
一緒に受けにきた友達にも彼女がいないのか聞かれたが、
私にも理由がわからなかった。
それから私と彼女は、一切話をすることはなく、
卒業式の日を迎えた。
つづく
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Author:黒ぺんぎん。
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